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2023年度のセリーグ2位のカープに注目してみた

こんにちわ、ノノイルです!

2023年シーズンお疲れ様でした。今年の優勝はパリーグがオリックス、セリーグが阪神となり、日本一に輝いたのは阪神タイガースでした。

日本シリーズはめっちゃいい勝負してたよね

そうですね、そして今回はその激動の2023年シーズンの中でもセリーグ2位に輝いた広島東洋カープに注目していきたいと思います。

・・・なんで?

まあ普通なら優勝したオリックスや阪神の話題になりますよね。ただ実は、前述した通りセリーグ2位に輝いた広島東洋カープなのですが、実は開幕前の予想では最下位か5位予想が多く、Aクラスに行くことすら難しいと思われていました。

別に、予想を超えた成績を残すチームなんて毎年いると思うけど

もちろんその通りです。実際2021年にリーグ優勝を果たしたオリックスやヤクルトは前年最下位であり、当然順位予想においても下位に位置していました。ただ予想外の成績を残すチームは大抵、予想外の選手の活躍や他チームの不調によるものが大きいです。

しかし2023年度のカープの戦力は、シーズンが終わった後の選手の成績を見ても、やはりセリーグ2位の戦力というにはややさびしい結果となりました。守護神の栗林選手の不調や秋山選手の老いなどもあり、他球団と比べても特段問題なくシーズンを過ごしたというわけでもありません。

でも、2位なんだよね?

はい、間違いなくセリーグ2位です。つまりやや乏しい戦力を補うほどの運や新井監督の名采配が光った場面が多いということでしょう。

ということで今回は、2023年度の広島東洋カープは期待される成績よりもどれだけ良い成績を残したかを検証してきたいと思います。

検証方法

今回はメジャーでは割りと有名な「ピタゴリアン期待値」というものを使って検証を行っていきます。

こんなものがあるんだ

ピタゴリアン期待値とは「得点」と「失点」から、そのチームがどれだけ勝てるかを予測する式であり、あのセイバーメトリクスの祖であるビル・ジェームズが考案したものです。

具体的な計算式は以下となります。

結構シンプルな式だね

私も最初見た時は驚きましたが、試合の結果とは結局、自チームの得点が相手チームの得点より多いか少ないかでしか決まらないので意外と納得です。またこの1.72という数値は、固定ではなくMLBやNBAなどリーグや競技の違いによって変動する値です。

ではさっそく、結果を見ていきましょう。

セリーグ

2023年度のセリーグ6球団のピタゴリアン期待値と実際の勝率を比較した結果がこちらとなります。

ピタゴリアン期待値実際の勝率
阪神.609.616+ .007
広島カープ.488.532+ .044
DeNA.519.529– .010
巨人.513.504– .009
ヤクルト.475.407– .068
中日.401.406-.005

2023年度の広島カープの期待勝率はまさかの5割を切っていました。

これはかなり驚きだ…

見た通りなのですが、カープを除いた順位はピタゴリアン期待値通りの順位になっております。ピタゴリアン期待値で見た場合、カープは5位に近い4位になっているのですが、その期待値よりも4分4厘も実際の勝率は高いという結果になっていました。

自分達以下の球団のマイナスをほとんど吸収してるじゃん

この数値を見る限り、確かに2023年度のカープは数字以上の何かを持っていたと十分言えるでしょう。実際カープは2023年度から新井監督に変わったことにより、チームの雰囲気がかなり明るくなっており、それが影響している可能性もあります。

結局選手も人間だから、采配だけじゃなくてメンタルコントロールも十分監督に必要な要素の一つだよね

検証の結果、やはり2023年度のカープは直感に反せず、期待値以上の強さを持っていたチームと言えたでしょう。

セリーグの検証は終わったので、次はパリーグの方のピタゴリアン期待値も見ていきましょう!

パリーグ

2023年度のセリーグ6球団のピタゴリアン期待値と実際の勝率を比較した結果がこちらとなります。

ピタゴリアン期待値実際の勝率
オリックス.570.619+ .049
ロッテ.485.507+ .022
ソフトバンク.523.507– .016
楽天.467.496+ .029
西武.473.458– .015
日本ハム.473.423– .050

ロッテも5割切りから2位なんだね

そうですね。カープほどではありませんが、ロッテもピタゴリアン期待値を上回り2位になっています。2023年度のパリーグのピタゴリアン期待値はセリーグに比べると順位通りの結果となっており、最下位の日本ハムファイターズも、ピタゴリアン期待値では決して低い数値ではないので、三年連続最下位の汚名を免れるチャンスは十二分にあると言えますね。

日ハムは今年1点差負けのプロ野球記録を作ってたからね

ちなみに私の好きな球団でもある楽天イーグルスはピタゴリアン期待値を上回った勝率を残したのにもかかわらず、4位でした…

Oh…

まとめ

今回はピタゴリアン期待値で2023年度のカープ及び、12球団の成績を見てきました。

もちろん采配もあるだろうけど、今年のカープは運も良かったね

そうかもしれませんね。ただ運も実力のうちと言いますし、何よりよく言われる言葉として、僅差で勝ち大差で負けるチームこそが強いチーム、という言葉もあります。今年のカープはまさしくそれを体現しているのではないでしょうか。

西川選手も抜けるけど、頑張ってほしいね

ということで、今回の検証は以上となります。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

それでは〜