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田中将大と黒田博樹のメジャー成績を比較してみた

こんにちわノノイルです!

本日は、田中将大選手と黒田博樹投手のメジャー成績を比較してみました。

メジャーに行った投手ってかなりいるけど、なんでその2人なの?

NPBからメジャーに行った投手はダルビッシュ選手や野茂選手のようにたくさんいますが、この2人は下のように共通点が多いのです。

  • 先発として活躍
  • 活動期間が七年
  • 毎年安定した活躍
  • 活動時期が被っている
  • 余力を残した状態でNPBに戻ってきた
  • 成績が似ている

へー、ここまで被ってるんだ

そのため2020年のオフに田中将大投手が楽天に帰ったときにも、一時期黒田投手の名前が上がりました。どちらも間違いなくレジェンド投手なのですが、そんな両投手を今回は僭越ながら比較させていただきます。

ということで早速ですが、比較していきましょう!

比較項目

野球にはさまざまな指標や数値がありますが、その中でも今回は以下の10個の数値を比較していきたいと思います。

  • 登板数
  • 完投数
  • 勝利数
  • 勝率
  • 投球回
  • 奪三振数
  • 防御率
  • 独自指標
  • WAR
  • FIP

沢村賞の審査に使われる項目7つと、このブログ独自の指標、そしてセイバーメトリクスの指標の中でも特に知名度の高いWARとFIPの10個で比較していきたいと思います!

さっきのやつ、上7つはわかるけど、独自指標とWARとFIPって何?

まず独自指標とは、このブログオリジナルの考え方です。

評価はこのように行っております。

投手評価

(投球回数×3)+(勝利2+ホールド+セーブ1.6)

野手評価

(得点+打点-本塁打)*0.8

単年飛び抜けた成績を残した選手よりも、地味ながらも継続的にチームに貢献した選手を評価する指標としました。実際に数値を入れてみると、結構いい数値になります。

次にWarとは

打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標である。 同じ出場機会分を最小のコストで代替可能な控え選手(リプレイスメント・レベルの選手)が出場する場合に比べてどれだけチームの勝利数を増やしたかによって計算される

というものです。

じゃあ例えばWARが2.0だったら、控えの選手よりもチームに2勝分貢献したってことだね

その通りです。ちなみに2023年の大谷選手のWARは10.1というあまりにも破格の成績を残しました。

まさしく単独でチームの順位を変えることができる選手だね

そしてFIPとは

被本塁打・与四死球・奪三振のみで投手を評価する指標

というものです。

え、じゃあヒットやゴロアウト、フライアウトは存在しない扱いになるのか、なんでそんなことするの?

それらのプレーは「野手が関与する」プレーとなり、つまり投手の能力のみではプレーが完結しません。一方、本塁打・四死球・三振は「野手のプレーが関与せず、投手の能力のみによって完結する」プレーといえます。つまり、FIPとはチームの守備力や運に左右されず、投手の純粋な能力を表すことができる指標だといえるのです!

純粋な防御率ともいえるけど、ゴロやフライを打たせるピッチャーは不利になりそうだね

その通りですね。

ちなみに田中将大投手は最終年の2020年シーズンは短縮シーズンとなったため、その年に限り補正をかけて計算させていただきます。

それでは1つ1つみていきましょう!

10項目の比較

登板数

WIN 黒田博樹

黒田博樹田中将大
211登板191登板

補正をかけても結構差があるんだね

マー君も平均27登板と十分な登板数を毎年稼いでいるのですが、黒田選手は年平均30登板以上ですからね。しかもメジャー挑戦した年が33歳なので、非常にタフであることがわかります。

日本に帰っても二年連続で規定回に到達して、TJ手術もしてないからね、正直異次元だと思うよ

登板数に関しては文句なしで黒田選手の勝ちでしょう。

完投数

WIN 田中将大

黒田博樹田中将大
6完投7完投

これはマー君が意地を見せたね

僅差ではありますが、マー君の勝ちとなりました。ただ日本では完投は割と見る光景ですが、メジャーでは中4,5日で試合を回らなきゃいけない上、投手分業制が進んでいるので、なかなか見る光景はありません。マー君の方が後に挑戦しているので、さらにその傾向が加速しているはずですが、なんとか黒田選手に勝つことができました。

マー君は日本時代から完投しているからね。2011年の226.1投球回は時代を間違えてるレベルだと思うよ

ということで完投数は田中将大選手の勝ちでした。

勝利数

WIN 田中将大

黒田博樹田中将大
79勝83勝

おお、これも僅差

はい、補正前では79勝と78勝で黒田選手の勝ちだったのですが、補正後はマー君の勝ちとなりました。登板数ではかなりの差があったのですが、NPB時代からあった”勝ち運”がメジャーに行っても変わらずありましたね。

ただ黒田選手も年平均11勝を稼いでいるから、どちらもすごいんだけどね

ということで勝利数はマー君の勝ちでした。

勝率

WIN 田中将大

黒田博樹田中将大
.500.620

あれ、こんなに差があるの?

はい、勝利数はあまり変わらないのですが、勝率は1割以上の差をつけて田中将大選手の勝ちでした。具体的には

黒田博樹:79勝79敗

田中将大:83勝51敗(補正後)

とかなりの差があることがわかりました。ただ勝ちや負けは味方の援護運に左右されるものなので、多い方が優れているとは一概には言えません。

黒田選手は200勝できてほんとよかったよ・・・

ということで勝利数はマー君の勝利でした。

投球回

WIN 黒田博樹

黒田博樹田中将大
1319回1136.1回

これも結構な差がついたね

そうですね。メジャーにいる年数は同じですが、ほぼ200回の差があるので丸一年黒田選手の方が長く在籍していると言われてもおかしくないほどの差がつきました。ちなみに平均投球回も、マー君が5.95回なのに対し、黒田選手は6.25回なので、やはり黒田選手の頑丈さや安定さに軍配が上がる形となりました。

黒田選手は複数年契約を結ばず単年契約を毎年していたから、一年にかける思いがすごかったんだろうね

ということで投球回は黒田選手の勝ちでした。

奪三振数

WIN 田中将大

黒田博樹田中将大
986奪三振1066奪三振

マー君えぐない?

そうですね。投球回や登板数にはかなりの差があったのですが、まさかの奪三振数でマー君が黒田選手を上回りました。ちなみに奪三振率は、黒田選手が6.73なのに対し、マー君が8.46という数値になりました。

逆に黒田選手は打たせてアウトを取る選手なんだね

ということで奪三振数はマー君の勝利でした。

防御率

WIN 黒田博樹

黒田博樹田中将大
3.453.74

メジャーってやっぱり防御率が高くなりがちなんだね

そうですね。マー君は、デビューした年は防御率2.75という素晴らしい数値を残したのですが、その後は波もありこのような数値になりました。そして黒田選手は7年間防御率3点代とまさに安定して活躍する計算できる選手といえます。

広島に戻る時も40歳だったのに年俸20億円を提示されていたし、選手としての信頼が厚かった証拠だよね

ということで防御率は黒田選手の勝利です!

独自指標

WIN 黒田博樹

黒田博樹田中将大
33

War

WIN 黒田博樹

黒田博樹田中将大
22.420.3

どちらも20を稼いでいるんだね

マー君も波がある選手とはいいましたが、両選手ともWARを毎年2.0稼いでいるので、どちらも比較的安定している選手です。ちなみにシーズン最高WARでは、2016年のマー君の4.6で勝利しています。たださらに安定した成績を残した黒田選手がWARの面でも勝利となりました。

黒田選手ってマー君に比べれば世間での知名度は劣るけど、こういう毎年結果を残す選手ってファンからの信頼はすごい厚いんだよね

ということで、WARは黒田選手の勝利です。

FIP

WIN 田中将大

黒田博樹田中将大
3.613.52

結構意外な結果だ・・・

そうですね。防御率もWARも黒田選手の勝ちとなると、FIPも黒田選手の勝利となると思ったのですが、まさかの田中将大選手の勝利です。おそらく奪三振率の高さがここにきて影響を与えたのだと思います。

あれだけ防御率に差があったのに、まさか逆転するとは

ということで、FIPは田中将大選手の勝利です!

まとめ

黒田博樹成績田中将大
211登板数191
6完投数7
79勝利数83
.500勝率.620
1319投球回1136.1
986奪三振数1066
3.45防御率3.74
独自指標
22.4WAR20.3
3.61FIP3.52

このような結果となり、5対5という結果になりました。

・・・わざとやってなよね?

当然です!数値収集前から、この10指標を使うと決めていました。ですので、私自身もこの結果は驚きです。ただ個人的には、このサイト独自の指標やWARの面で優れていた黒田選手の方が全体的な活躍度では上だったように思えます。

ただマー君も勝ち運や、瞬間最大風速では黒田選手を上回っているように見えたよ

以上が検証結果となります!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

それでは〜